雨樋を保険でなおすという業者

お客さんから、同じような内容の電話を何軒か受けています。雨樋を保険でなおすという業者がきているのだか、大丈夫でしょうか?という問い合わせです。

雪害による雨樋などの被害は、火災保険の対象になりますので、保険金を申請することができます。お客さんがそのことを知らずにいたのを、教えてあげるのはいいのですが、保険金を全部工事代金としてもっていく業者がいるようなので、その点は要注意です。

つまり高額の見積もりを出して、保険会社に保険金を支払わせ、支払われた保険金を全額工事代金として業者が受け取るという、いわば悪徳業者です。お客さんには「すべて保険で工事ができますから、お客さんの持ち出しは一切ありませんよ。」なんて言って、実際の工事代金よりはるかに多い額の保険金をまんまと、もっていくという手口です。

保険会社に提出する見積もりは原価で高めに作りますが、お客さんに請求するのは実際の工事代金です。なので、もし、保険金がたくさん支払われ、工事代金がそれほどかからなかったなら、残りはお客さんのものです。工事業者が受け取るものではありません。

保険金は工事代金に対してではなく、被害に対して支払われるので、極端な話し、工事をしなくても、保険金は受け取ることができます。工事代金を保険金でというような業者にはご注意ください。