壁内結露で、肝心の木が腐朽

昨晩の地震、被害にあわれた地域の皆様にお見舞い申し上げます。

テレビの画像を見ていたら、外壁が一部分剥がれ落ちた家が映りました。あっ!現場で見たことある、この風景!と思いました。外壁が剥がれて木が露出しているのを見ると、壁内結露でだいぶ腐朽しているのです。

かつての、阪神淡路大震災の報告を見ても、木の腐朽が進んでいる家の多くが、半壊または全壊という被害となっています。パワーボードなどの、外断熱の家や、エアーサイクル住宅は、壁内結露がおきにくくなっていますが、従来の工法の家では、室内外の温度差で壁内結露がおき、見えないところで木がこのようになる場合があります。

写真の現場は、外壁がふかふかしている部分を剥がしだしたらなんと、大工事になってしまいました。結局腐朽している木を交換、下地を交換して、カルダンモルタル施工し、その上にクチキテックウォール断熱改修塗装工事となりました。でも気付かないで色付けの塗装だけしたのでは、将来的に外壁が剥がれ落ちたでしょう。