今、沼田市の現場では、窯業系サイディング壁の塗装工事で、目地のコーキング打ち替えをしています。シーリングとかコーキングとか言いますが、同義語です。高圧洗浄が終わるとまず劣化した旧コーキングを撤去します。新築時2面接着のコーキングは簡単に取れますが、3面接着になっていると、剥がすのが大変なことがあります。
3面接着というのは、サイディングとサイディングの隙間の目地に、両脇のサイディングの側面だけでなく、底にもコーキング材がくっていている状態です。この場合たいがい、どちらかの側面が外壁材から剥がれて、割れができています。
なぜかというと、両脇と底と、3面から引っ張られると、経年劣化したコーキング材は耐えられず、どっちかが壁から離れて割れるのです。コーキングは、必ず2面接着でおこないます。旧コーキングを撤去したあと、底に、コーキング材がくっつかないテープを貼り、コーキング材が両脇のサイディングの側面にのみくっつくようにします。こうすると、年数が経ってコーキング材が劣化して、やせても、理想的な鼓型となって両脇とはくっついたままでいられるのです。
底に全部テープを貼るなんて、面倒で時間のかかる作業、しなくても仕上がりのきれいさは変わらないからと、この手間を抜く業者もいるかもしれません。年数経った時のことを考えて施工するか、塗って、その時にきれいになってお金がもらえればいいか、その違いです。