雨漏り調査のご依頼があり、見させていただいたところ、外壁と屋根の境目の水切り部分に、コーキングがしてありました。ここは、コーキングをしてはいけない箇所です。
万一外壁の内側に水が発生した場合、その水を室内に入れず、外に出すために、水切りというものが設置されているのですが、それを知らない人が見ると、一見、この隙間から水が入るのでは、と勘違いし、コーキングしてしまうケースがあります。
実は水を出すべきところをふさいでしまうのですから、出るべき水がでられず、雨漏りはよけいひどくなります。おそらく、最初の雨漏りは、この隙間に落ち葉やゴミが詰まって排水機能が低下したためです。ゴミを撤去すれば、排水機能が回復するのに、逆に出口をコーキングでふさいでしまい、ますます雨漏りがひどくなったと思われます。
まずは、このコーキングを撤去し、本来の水の出口を確保するのが第一です。
