塗るなら、こだわる

昨日の日曜日、年明け着工予定のお宅に色決めに行きました。その時、「他社では見積もりに外階段の鉄骨も入っていたけれど、クチキテックさんは入っていないですね。」とたずねられました。まだ塗らなくていいと社長が判断したのだろうと思いました。

家に帰って社長に聞くと、簡単に塗ることはできない。ステップ部分のデッキを全部はずして、はずさなければ塗れない、接続部分まで塗らなければ意味がない。露出しているところだけ、他の業者のように簡単に塗ったのでは、将来、塗れなかった部分(接続部分)から錆が出てしまう。という答えでした。だから今回はまだ、そこまでやるには時期早々という判断だった。

普通のペンキ屋は、塗ってほしいと言われれば、将来のことなど考えず、ハイ、と言って、露出部分、塗れるところだけ塗ってお金をもらう。それが常識。塗ればお金になるのだから。

お客さんの大事なお金をなるべく使わないことを、社長は常に考えています。昨日の破風板だってそう。「保護するだけでなく、見栄えをもっときれいにしたいなら、その部分の木を大工工事で交換することができますよ。」と提案したら、それは売りになってしまう。木が腐っているわけではないなら、最大限の塗装の技術でなんとか保護しよう、お客さんの大事なお金を使わせないようにしよう、と社長は考える。